スレイブブルース

2003年8月16日
朝、家を出ると実に夏らしい空が広がっていた。
ふと、自分に影がかかったような気がしたので、
見上げてみると、光にに向かって飛ぶクロアゲハひらひらと、
太陽と僕の1億5000万キロの間に入り込んだ。
クロアゲハの向こうには、地球の薄い大気が光を拡散させる根本的な青色と、遥かなる宇宙が広がっている。

もはや秋だけど、冷夏の時って、ほんと良いことないんだ。
それ以外の夏、に良いことあった試しはないんだけど、冷夏の夏は決定的に運がないんだ。

そんな観念にヤラれてしまう人生と意識の積み重ねだったりするオレが人からミスターポジティブと呼ばれてしまうのは、ちょっとは大人になった証拠だと思うんだ。
ミスター・ポジティブ、悪くないね。
「オレは空を飛べるんだ!」
とか実にフロイト的(なんでもセックス)なことを言って、楽しい席で、ホントにベランダから飛び降りて、みんなに呪いをかける存在といったことかな。
残念ながらポジティブではないので、呪いはもっと狡猾にあるべきだと思うけど。

と言うのは、この短かった夏に白水社から再販されたミルハウザー
「エドウィン・マルハウス」を、ちょっと前に古本1000円で手に入れて、読んでみたら全編に渡って死のメタファー。
日常に潜む決定的な出来事、というのがコメディっぽいかもしれない。
ゴシックとか、そんな風にダサくはない。

雑誌で「ゴシックロリータ」なる言葉を見受けました。
足臭そうだよね、ゴシックロリータ。特に夏場。

あ、むしろ脇の下の手入れが行き届いてなくて
黒いつぶつぶ、っぽいよね、ゴシックロリータ。
黒地に白のフリル、脇の下の黒いつぶつぶ。
日本の夏だぜ。ファンタスティック!
それじゃぁ、呪いは掛けられないぜ。
そのぐらいで身の程を知れって事だよな。
ホントに銃が普通に手に入らない社会っていうのには、心から感謝せねばならないのだ。

平和は努力無しでありえない。
努力とはその為のものかもしれない。

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unk

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