先週の中頃から、下を向くと頭痛に襲われるようになった。
ぼくは自らの肉体に対する現実に違和感がある為、
その時は、たいした問題ではなかった。
金曜日、仕事の後に久しぶりに人と会い飲み食いする時間が出来て、
男子3人で、それぞれ立場の違う、僕らを取り巻く仕事の状況について
語り合った。恋愛の話が聞きたかったのに、一瞬にして閉店の時間になり
それぞれの帰途についた。
そのあと、女の子と待ち合わせをしてさらに飲む。
渋谷のラブホテル街になだれ込み、金曜日の深夜の渋谷のラブホテルの
需要と供給のバランスの結果、価格高騰に目を白黒させながら
カードを使う。タイム・プレイス・オケイジョンで妥当性のある消費をさせられた。
生かされているのだ僕らは。
朝方起きてみると、シャワールームへ向かって、
脱ぎっぱなしの白っぽいスカート、黒いシャツ、
僕のワイシャツや下着が道を造っていた。
ゆっくり眠って、起きてベッドから立ち上がった時、
痛みは常に頭を離れなくなった。
あじさいを見る散歩は諦め、家に帰って痛みを忘れる為に寝た。
土曜日、日曜日、頭も痛く、もう眠れないのに眠る努力をして過ごした。
火曜日になり、これほどまでの継続的な頭痛に恐怖を感じ病院に行った。
病院は辛気くさいところだ。すでに死の陰に捕らわれている老人達。
いやいや、僕らも生かされているだけだ。
神経反応のテストをして、あたりまえのように、とくに肉体的な問題はなく
鎮痛剤を処方してもらい、痛みから解放された。
アルコールを飲まない夜は久しぶりで、ホットココアを飲みながら
文体演習。

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unk

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